オウリー伯爵家の当主リリーベル、彼女は日々忙しかった。オウリー家の財産と彼女目当ての求婚者たちを追い払うのに。
しかし、彼女は一人ではなかった。格闘術と隠密術に優れ、陰ながら彼女を守るじいやと、じいやに鍛え上げられた執事たち。そしてあり
とあらゆる薬を調合でき、彼女の敵を無力化してしまうばあや。さらにメイドたちも、家事のかたわら情報収集に余念がなかった。
つまりこのオウリー家の使用人たちは、最強だったのだ。彼らに支えられながら、リリーベルは当主としての仕事を全うしていた。
しかしあるパーティーで、リリーベルは公爵家の青年レオニスに求婚される。いつものように断ろうとした彼女だったが、じいやには何か考えがあるらしく、レオニスはしばらくオウリー家に滞在することになってしまったのだ。
求婚者たちにうんざりしていたリリーベルも、レオニスの真面目で誠実なところを好ましいと思うようになっていく。しかしそんなある日、到底見過ごせない事件が起こり、リリーベルは立ち上がることを決意した。
(※全12話のお話です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 12:13:22
43859文字
会話率:41%
侯爵令嬢アレクシア・ブラッドフォードは、婚約者である第一王子クリストファーから婚約を解消したいと告げられる。身勝手な王子にはその場で反撃したものの、社交界では「捨てられた女」扱い。さらには王子の浮気相手ミレーヌをやり込めたことで、高慢な悪
女とまで呼ばれるようになる。そんな社交界にうんざりしていたアレクシアは、父侯爵が持ってきた奇妙な縁談を受けることにする。相手は辺境伯子息レニー・ガードナー。だが彼は唯一の息子であるにもかかわらず辺境伯の後継者として正式に指名されておらず、さらには父親である辺境伯に“ヘタレ”と呼ばれており…?
悪女ではないが気が強いアレクシアと、実力はあるもののあることを恐れて剣を握れなくなったレニー。二人は本当の婚約者になれるのか。(R15は保険)
※ざまぁが主題のお話ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-02 20:41:46
115199文字
会話率:42%