数百年に一度、周期的に世界は壊滅の危機に見舞われた。
戦闘に特化した或る二つの部族。その中でも数百年に一度は誕生する、それぞれの血に忠実な二人の者同士が闘った末路であった。
その凄まじい力のぶつかり合いにより、本来なら世界はと
うの昔にその美しい容(すがた)を留めておられず、まるで無限の隕石が降り注いだかの如く、無慈悲に命は奪われ、地は喰われ、見るも無残な星屑と成り果てていたはずだった。
地球の完全な死。
だがそれは、二人を止められる者が居なければ、の話。
『光は矢、彩は弓、しなるは息。のち、ほうこう』の番外篇です。
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2021.6.19.「熒と雪那」公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-03 17:39:25
12165文字
会話率:93%