百瀬春人の隣の席には学校一可愛いと噂の桜井美玖が座っている。いろんな生徒と分け隔てなく接する彼女に人気があるのは当然のことだが、春人は彼女に困らされていた。
「百瀬君、教科書忘れちゃったから一緒に見せて?」
「ああ、いいぞ。わか、った……
」
机からはみ出している教科書に視線が止まる。美玖は嘘をついているのだ。これは今に始まったことではない。高校に入学してからというもの美玖の嘘に振り回されている。だけど嘘をつく相手は春人だけで他の生徒にはいたって誠実な対応である。
そんな美玖と春人には何か秘密があるようだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 20:02:41
490680文字
会話率:55%
先が見えなくなっていた
時が読めなくなっていた
振り返れば そう思う
どうやってやりすごしたのか
忘れ果てて思い出せない
だけど……
今
生きている
振り返る、その時が蘇り
詩となった。
最終更新:2020-05-06 17:54:24
500文字
会話率:0%