高校二年生の美作玲には、とある夢があった。
それは、恋人である姫咲廻を照れさせること。
二人はとても仲睦まじいカップルなのだが、玲は自分ばかりドキドキさせられていると少々不満に思っている節があった。友人からも「寧ろお前が彼女ポジションなんじ
ゃ?」と言われてしまう程。
彼氏としての尊厳を保たねばならない。そう思った玲は廻を照れさせ、ドキドキさせるために尽力するのだが……その全てが返り討ちに遭い、玲は逆にドキドキさせられている。
もう諦めろよ……。友人たちからはそう言われるが、負けていられないと奮起し、今日も玲は愛しい彼女の照れ顔を拝むために努力する。まぁ、イケメン過ぎる彼女には勝てませんが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-21 22:04:55
8895文字
会話率:59%
私の恋は間違っている。
私が一目惚れした彼には、とても大切な彼女がいて、私は彼女には勝てないことを最初から分かっていた。
それなのに、彼の前では彼女に勝てないことが分かっていても可愛くいたいと思ってしまうし、何かを期待してはいないと分か
っていながら、会う度に何かを期待してしまう駄目な女の子である。
本当は、自分を愛してくれる人と結ばれたかった筈なのに······彼を受け入れてしまった私がいけないなかもしれない。
でも、彼は狡いくらいに私に優しい笑顔をするし、時々頭を撫でてくれる。
そんな彼はカッコ良くて、私はもっと彼を好きになってしまい、結局離れられなくなるのだった······。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 06:13:43
3288文字
会話率:32%