生きていた頃は何をしていたか。
両親と共に過ごしていた時期は、一体、どんな風に過ごしていたか――。
その何もかもを忘れて、土地に縛られた地縛霊は、最早どこへも行けはしない。
来る日も来る日も、ただ同じ場所で存在し続けるだけ。
例え忘れ去られ
たとしても、揺蕩うように、微睡むように、誰に言われるでもなくそこに在り続けるしかない。
だが、そんな存在し続けるだけの日々に、果たして救いはあるのだろうか?
これは、そんな地縛霊が座敷童子と崇められ、とあることへ気付くまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-15 01:00:21
10508文字
会話率:13%
しがない地方公務員、草薙健一が生まれて初めて体験した恐怖の一夜。健一は職場の同僚で霊感の強い飯田に、その正体を突き止めてくれるよう頼むのだが……。離婚目前の中年男と座敷童子(?)の交流を描く、地味で控えめで、ほんの少しだけホラーなお話。怖く
ないです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-02-03 22:14:19
126565文字
会話率:34%