魔境の武闘大会の真っ只中、突如として天界に拉致られてしまった勇者様(※シリーズ「7」参照)。
その美貌にずっと前(※乳幼児期)から目を付けていた美の女神が、ついに愛人にするべく誘拐してしまったのだ。
果たして勇者様の貞操は無事に済むの
か?
ヤンデレストーカーに脅かされてきた様々なトラウマから肉食女子にガチで怯える勇者様との友情を胸に、リアンカちゃん(自称ただの村娘⦅※魔境基準⦆)が立ち上がる――!
何とか都合を付けて天上の世界へと辿り着いた村娘のリアンカちゃんと、魔王のまぁちゃん御一行様。
既に天界に所属を書き換えられてしまった勇者様を連れ帰るには、一筋縄ではいかないらしい。天界で再会した御先祖様から聞いたところによると、神々が勇者様に授けていた加護が天界に縛り付ける楔と化しているとのこと。同時に加護を与えていた神々が勇者様の天界における後見となっているのだと。
勇者様を地上へ五体満足で連れ帰る為には、勇者様の後見となっている神々に許しをもらう必要がある。古今東西かねてより、神々に人間の要求を通すには神の試練を乗り越えねばならない。後見神々の試練を一つ一つ乗り越え、勇者様の身柄を勝ち取れ……と、そんな話になったのだが。
「あ? わざわざ試練なんぞ受けんでも、別に倒しちまえば良いじゃねーか。武力で破って我を押し通す、それが魔境流ってもんだぜ?」
流石は大陸最強の魔王様、言うことが違う。
そんな訳で、普通だったら素直に試練を乗り越えて穏便に、となる筈が……何故か真っ向から喧嘩を売る方向で神々を殴りに行くことが方針と化した。
※ただしバトルの方法は戦闘だけとは限らない。
「どうでも良いけど、勇者様のポジション完璧にヒロインですよね! ね、雄姫さま?」
「あ。敢えて目を逸らしていたことを――!」
「危地に追いやられた勇者様を救うため、私(リアンカ)とまぁちゃん(魔王)が神々の世界へ殴り込みをかけます★」
「あっはっはっはっは、勇者、立つ瀬ねー!」
「わ、笑わないでくれ、まぁ殿ーっ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-21 01:44:58
551372文字
会話率:32%
勇者様(キラキラ超人類不憫科女難亜目)が可哀想な目に遭います。
不憫にして不運につき、彼に次々と試練(笑)が襲い掛かる。
いつしか天からお迎えも来るかもしれな…い?
※ちなみに主人公は勇者様に非ず。
「最近、勇者様も女装が板についてきたと
思いませんか?」
「本人めちゃくちゃ抵抗してるがな」
「え? 既に大分諦めてるような……」
「諦めてるっちゃ諦めてるけどよ。渋々女装しつつ、意識は染まっちゃいねぇだろ」
「ああ、それは確かに。あれだけ美人様に仕上げても、「え……これが私?」ってはなりませんよね。重々しく深~い溜息をついて、遠い目をしてます。無意識なのか女装中の所作は完璧に淑女ですけど」
「完璧に淑女(笑)」
「平素は多くの女性をヤンデレストーカーに堕とし、女装すれば男共を魅了する……勇者様も罪な方ですね!」
「きょ、強要しているのは誰だー!!」
「お、勇者じゃねーか」
「勇者様、今日もお綺麗ですよ!」
「ま、せっちゃんには負けるがな!」
そんな勇者様に、そろそろ邪小人さんの呪いが炸裂しそうな感じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-27 00:00:00
611725文字
会話率:30%
魔王が君臨し、竜が空を舞う魔境…そこで唯一の人間の村(※魔王城に隣接)で生きる村娘の私。そんな私の家には、人類の希望(笑)勇者様が魔王討伐を目的に居候しています。しかし明らかな力量差により、勇者様はずっと修行に明け暮れていました。
そんな
ある日、勇者様が一度実家に帰ることに。でも凄まじい女難の星の元に生まれた勇者様を放っておいたら、人生か現実かの墓場に埋まっちゃいそう…心配と興味本位と好奇心で、同行します。
私と、私の従兄のまぁちゃん(魔王)と、その妹せっちゃんが!
勇者様は頭を抱えてますけどね(笑)!
こちら、シリーズの6作目となります。いきなりの展開でわけわからん!という方は前作までを参照することをお勧めします。一応、登場人物紹介等である程度は補完できます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-02 06:35:41
882567文字
会話率:26%