赤いトマト君は、トマトに顔がついた、握り拳くらいの大きさの奇妙な置物です。
ある双子の住む家に置かれています。
双子のうちの女の子は、家に来る友達にトマト君のことを自慢しますが、友達は皆、トマト君の奇妙な存在感に敬遠しがちです。
そんな
トマト君は実は志高き置物で、自分も誰かの役に立ちたいといつも考えています。
けれども、自分は女の子にとって大好きな存在であり、誇りであることを知り、それ以降は自分も誇りを持って生きていくことを決めたのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 06:51:01
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道路沿いに咲く一輪のタンポポの花を見つけた女の子は、その花を大変可愛がりました。
しかし、花は綿毛となり、お別れのときがやってきます。
種たちは皆、その女の子のことを忘れることなく、次の春になりまた花を咲かせて綿毛となって飛ばされていきま
した。
その種たちもまた、女の子のことを忘れませんでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 06:34:35
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