この国では年の半分は雪が降る。
寒さで閉ざされた国で息を潜めるように第一王女カロリーナは暮らしていた。
彼女はその見た目から表に出ることは許されなかった。王宮から離れた塔で暮らす彼女の元に異国の騎士アスワドが護衛としてやってくる。
アス
ワドの優しさと穏やかさに心を惹かれていくカロリーナだったが、遠い大国の側室として嫁ぐこととなる。
七年後、母国がクーデターで滅びたと聞かされ、カロリーナは再び雪の地を踏むこととなった。
※全体的にほの暗く鬱々とした話です。騎士はただの優しい人ではなくダークヒーローです。
※本編3話(王女視点)+2話(騎士視点)+2話(侍女視点)
※余話1話・新婚編(全5話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-28 17:27:27
93350文字
会話率:31%