三上明(みかみとおる)は小学六年生。特技はサッカー。他は、ごく普通の活発な男の子だった。
ある日、たまたまチャンネルを合わせた深夜番組、スイスの独立時計師に密着したドキュメントを見て衝撃を受ける。そして、今まで興味も無かった時計の魅力に惹か
れた。
時計に夢中になったトオルは、夏休みの自由研究で木製の懐中時計を作った。その作品は、市内の小学生作品コンクールに出品される事になった。コンクールの会場へ赴いたトオルは、同じ小学六年生の吉岡侑真(よしおかゆうま)と出会う。
初対面にも関わらず、時計の話で盛り上がった二人だったが、その場はお互い、名前を知る程度だった。
その後、デザイナーとして歩き出したユウマから、トオルにファッションショーの招待状が届き、二人は再会する。
ユウマは、デザイナーになる覚悟を決めていたが、本当は時計師になりたかった。その夢を、トオルに託そうとしていた。ユウマは、デザイナーだからこそ、トオルが作った作品を見て、トオルの才能を感じていたのだ。
トオルは、ユウマこそ時計師の素質があると思っていた。そして、ユウマの心がまだ時計師にある事に気付いていた。ユウマが時計師を諦めた事情は知っていたが、友達として、あえて後押しする事にした。
それぞれ、地元の中学に進学してから半年後、ユウマがトオルに中学を卒業したらスイスの時計学校へ行こうと言い出した。
留学するには、フランス語の習得が必至だった。
トオルは、中学でもサッカー部に所属していて、部活と語学の勉強との両立は難しい。
小学生の頃から一緒にサッカーをやってきた親友との約束もあった。悩んだ末にトオルは、ユウマと共に夢を追いかける事を選んだ。
それから約二年半後、中学を卒業した二人は、夢と期待を胸にスイスへと旅立った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-28 07:37:15
34896文字
会話率:35%
・地下小学校《ちかしょうがっこう》に通う太一と友達の今田の話。何かうわさがたっているようだが、その内容は一体なんだろうか?
・この物語は僕が小学校の時(推定で小3~4頃)に国語の授業で書いた物語です。出来るだけ原文重視なので、表現が変なとこ
ろがありますが、ご了承ください。(ただし、漢字に変換できるものは出来るだけしてあります。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-10 00:59:56
1359文字
会話率:59%