嘘をついた人間の心臓に”罪悪の針”を刺し罪悪感を食べて成長するこの世ならざる怪物”欺鬼(アザムキ)”、そして人知れずこれを倒す宿命の一族の末裔”裏斬者(ウラギリ)”。
これは、幼少期に一族を滅ぼされた裏斬者(ウラギリ)の青年「裏腹朧(ウラハ
ラ オボロ)」が欺鬼(アザムキ)に1人で挑む物語。事件の後遺症から無意識に息をするように嘘をつき続ける朧(オボロ)は、自らを”嘘憑鬼(ウソツキ)”と称し、全ての者を裏切り続ける…!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-01 23:44:12
11053文字
会話率:60%
私にはかつて、弟子と呼んだ少年がいた。
生まれながらに背負った重圧と周囲からの期待。
身に余るそれに、笑い方を忘れていた弟子。
そんな少年を笑わせてやるのが、私の役目だった。
その、弟子が。
この度めでたく魔王を討伐し、勇者と
して凱旋したらしい。
そうして酒の席で、私のことを語ったと……。
やめろ、私を巻き込むな……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-01 19:51:13
7377文字
会話率:7%