二人の旅人が、とある村にたどり着いたとき、彼らは異変に気付いた。
村を囲う木の柵はところどころへし折れ、畑は荒らされ、道端には乾いた血の跡があった……。
「ところで姫様、内緒でお城を抜け出してきて、本当によかったんですか」
「そう言いなが
ら、ユートはついてきてくれるのよね」
「姫様を一人にするわけにいきませんから。お城に帰れと言ったって、どうせ聞いてはくれないんでしょう」
世直しをしたい姫と、お付きの宮廷魔術師の少年が事件に挑む、時代劇風ストーリーのファンタジー短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-25 08:11:20
19384文字
会話率:43%