2000年某月某日、旧日本帝国軍の実験施設が秘密裏に掘り起こされた。そこにあったのは、五十年以上の歳月を過ぎてなお若い容姿のままの実験兵士たちだった。――その五年後、脱線事故に巻き込まれた幼き日の主人公は、一人の実験兵士に助けられる。事故の
影響で両腕を失った主人公は、それでもそれなりに幸せな生活を送っていた。自分の体が普通の人間とかけ離れたものになっていることに気づかずに――。
これは、腕のない少年が、自らの人生を『掴む』物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-26 10:00:00
42453文字
会話率:39%