「魔法のリンゴあります! いかがですか!」
探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。
探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼!
単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴ
はなかなかのものなのだ。
そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。
小さな彼女には秘密があった。
彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。
魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。
そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。
たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」売りに行く。
実は彼女は人間ではなく――その正体は。
チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-06 09:54:28
94958文字
会話率:45%
夏祭り……。私がお祭りの屋台といって思い浮かぶのは、香ばしいしょうゆの香り。なのに……自治会の夏祭りには香ばしいしょうゆの香りは漂わなかった。イカ焼きも焼きトウモロコシもない。あるのは焼きそばとフランクフルト。私は自分の欲求を満たすために奮
闘する!
……などという話ではなくて、自治会の副会長になってしまった私の、自治会の夏祭りにまつわる話。ただの愚痴ともいう。それでもよろしければ、読んでみてくださいな。
この作品は銘尾友朗さま主催の『夏の匂い企画』に参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-15 15:13:47
9239文字
会話率:33%