イレーネは怒りに震えていた。
彼女は魔法局に勤める一職員。目標は、百年に一度、北と南を行き来する守護竜の『宮移し』――いわゆる引っ越しの指揮官となることだった。
ところが、ぽっと出の貴族・レオンハルトにその座をかっさらわれてしまう。
元婚
約者から言われた「地味女」という言葉は、イレーネの劣等感の根源。
せめて指揮官となれば、自信を持てたかもしれないのに。
真面目なイレーネと軽薄そうなレオンハルトは相性最悪。
イレーネはしぶしぶレオンハルトの下、宮移し反対派へ立ち向かう。
ふたりは協力していくうちに、少しずつ距離が近づいていく。
果たしてイレーネは、過去のトラウマを乗り越えて任務を達成できるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 05:14:57
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