独りの状態を言い表す言葉、「孤独」と「ぼっち」について
最終更新:2022-12-17 12:35:58
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新興の地方都市、黒葉矢市(くろばやし)の中学に通う二年生、車輪太知(くるわ たいち)は幼少期の経緯から孤独癖を持つ少年だった。
そんな彼がある日、ちょっとした気の迷いから下校途中に立ち寄った繁華街で偶然、通り魔事件に遭遇したことから物語は始
まる。
自分へ目掛け、凶刃を振るいながら迫る通り魔がまさに太知のもとにたどり着こうかとしたその時。世界は姿を変えた。
灰色の世界。
白と黒だけの奇妙な光景の中に立つ太知の意識が薄れゆく中、どこからか遠く、誰とも知らぬ声が直接、頭の中に木霊する。
「さあ、ゲームの時間だ。なあに、心配はいらないよ。分からないことは何でも聞きな。私はどんな質問にも答えるし、いつだってあんたのそばにいる。なんせ、私は初心者には優しいからね……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-06 12:26:32
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会話率:15%