平安時代、男装騎乗で天皇の行幸に従う男性名の女官がいた。
東豎子(あずまわらわ)、またの名を姫大夫(ひめまへつきみ)・姫松(ひめまつ)という。
きさきは無論、女房にも及ばぬ軽い地位。しかし必ず五位を賜る格はある。
何かと間にある存在、ゆえに
宙ぶらりんの板ばさみ。
摂関政治が移ろい行く季節、即位直後の過渡期にあって、そんな女官が暴れ回るドタバタ物語です。
2018年カクヨムに掲載した作品に少し手を加えたものとなっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 14:27:04
101648文字
会話率:21%
とある夏の日、儚き命があっけなく終わりを迎えた。
そしてその日、異世界に全能の神が降誕する。
世の中には圧倒的な力を持ち、万物を統べる者が存在する。
この物語の主人公、シッダこと宮脇枝垂(みやわきしだれ)は圧倒的な異能の力を駆使し世界の全
てを手に入れんと企てる全能の神
………………
…………
……
を自称するただの男子高校生である。
枝垂は高校最後の夏休み、桐生流(きりゅうながる)、不動達麻(ふどうたつま)、日下部蓮華(くさかべれんか)の4人で出かけていた。
しかし、その帰り道、彼らは不運な事故に遭い、彼の命は終わりを告げる。
目覚めた闇の中で彼は、幼馴染の桐生流と遭遇する。
そして、光の中で異世界を統べるホンモノの神、イヴと邂逅する。
全てを包む圧倒的な存在を前に、彼は告げた。
「我こそ神だ!」
と。
枝垂を気に入った異世界の神、イヴは、枝垂に勝負を持ちかける。
その内容は、異世界で自信が居る神の座を目指せというものであった。
全能の神を自称する枝垂はノリノリでこの勝負を引き受ける。
こうして宮脇枝垂は、異世界にて神の座を目指す第二の生が始まることとなった。
枝垂が異世界転生するにあたり、イヴは能力を授けることを提案する。
世界を統べるイヴの力は絶大で、途方もない能力を授けることが可能であった。
こうして異世界に降り立った枝垂は、世界を変革する圧倒的な力を授か……らなかった。
彼は、何一つ能力を授かることなく異世界に転生することを望んだ。
彼は、自身の全能を自称するただの厨二病ではなかった。
彼は、本当に全能の力があると確信を持つ、どうしようもない厨二病なのであった。
果たして神(自称)は無事に異世界でホンモノの神になれるのか!?
そして、枝垂のあまりに無謀な異世界転生に巻き込まれた桐生流の運命やいかに!?
唯我独尊の貴種流離譚、ここに降誕!!
【こちらの作品はエブリスタ、小説家になろうで掲載中です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-13 14:00:22
13074文字
会話率:50%