「ハーレム王に、オレはなる。」
男は激怒した。必ずやあのハレンチ王を成敗して見せると。男は難しいことは分からなかった。ただエッチに対しては敏感だった。小学生のころ、夢はハーレム王と作文に書いた。同じ学校の妹は泣いていた。そんな妹も今年で18
才、幼馴染と結婚する。ぜっったいに結婚式には来るなと言われた。いいや、行くね、と男は答えた。男は花嫁衣装を町にまで買いに来た。そこでハレンチ王の噂を聞いた。王は朝、ブドウの代わりに女性の乳房を舌で味わうらしい。
男は激怒した。必ずや必ずやあのハレンチ王を成敗して自分がその座に着くと心に誓った。男は負けた。ょぅいつよい。メスガキに敗れた。男には親友がいた。二人は竹馬で遊ぶよりもよく河原でエロ本を探していた。男は親友とすこぶる趣味があった。親友なら男が妹の結婚式に出ている間、人質になってくれると信じていた。
「やです。」
男は親友の脱衣麻雀のソフトを借りパクしていた。男は処刑された。男は死に際に言い放った。
「生まれ変わるときはハーレム系ラブコメの主人公になりたい。」
神様はその言葉を聞いていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-04 12:00:00
76188文字
会話率:45%
どーも!隠しキャラやってる第一王子でっす!何かさー、ここ乙女ゲームの世界だったんだよねー。しかもさ、ヒロインに惚れられなきゃ国が滅びる系の不遇キャラ。つーか無理じゃん!俺タヌキよ?子豚系タヌキ男子よ?イケメンだらけのこの世界で俺を選ぶわけね
ーわ。このままじゃ俺王様になれねーじゃん!ハーレム王になれねーじゃん!くそが!こんな理不尽あっていいのか!否!断じて否だ!よっしゃこうなりゃやってやんぞ!──パパン&ママン!あのね、お願いがあるの。……本当!?パパン!ママン!大好き!!──フハハハハ!親ばかにも程がある!──あ、ちょっと待って!違うの!それはお水こぼしたの!さっき水差しで鳥さんを描いたの!──くっそ!バレちまった!ママンもあらあら連続記録更新ねとかわざわざ言うな!繊細な俺のハートが砕け散るだろ!パパンも笑ってんじゃねー!ぐぬぬ。今に見てろ!専属の従僕が出来たら完璧に証拠隠滅してもらって俺の夜の芸術作品を拝めなくしてやっからなー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-28 00:00:00
3481文字
会話率:0%