無神論者の向井亮介は気がついたら天界にいた。僅かに残る記憶によればどうやらトラックに轢かれてあっさり死んだようだ。
そんな彼の前に現れた派遣社員ならぬ派遣神様曰く、無神論者は極楽浄土にも天国にも行けないから転生をするしかない。
転生先の選択
肢は二つ。現世で警察官になって国家権力を振るうか、異世界で賢者になって魔法を振るうか。
当然ながら彼は異世界を選ぶが不運にも異世界行きのチケットは売り切れ。どうも異世界への転生希望者がここ最近で増えたかららしい。
意地でも警察官になりたくない向井が選んだ選択肢は交渉に交渉を重ねて手に入れた、「現世で異世界行きの順番待ちをする代わりに地味な超能力をもらう」というものであった。
地味ながらも意外に有用な超能力を駆使し、向井は今日も現世で無双する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-01 23:07:08
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