彼女は女神だった。世界の均衡を保つ《調停の女神》である彼女は、女神の使徒ーー己の力を使いうる勇者を選定し、邪を祓い世界を浄化する役目を負わせる。
そうして世界の均衡を保ち、世界を見守る彼女は、今日も今日とて天を仰ぐ。
「ああ、情け
ないーーなんと情けないのでしょうか、勇者よ……っ!」
これは、自分が選定したものの、何故かとんでもなく不運な勇者に痺れを切らした女神が『賢者』として勇者パーティーに同行し、旅をしながらなんやかんや魔王を倒すお話。
【此れにあるは 女神の記す最後の勇者の物語である】
勇者と魔王、そして女神の過去にまつわる真実が、今ここに解き明かされるーー
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最初は全くシリアスさは出て来ません。最後の方で明かされる女神の過去がちょっとシリアスなだけです。
注意)主人公は勇者ではなく女神です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-06 00:00:00
2743文字
会話率:20%