※前述、これは麒麟をめぐる物語である※
身寄りを失い、一人で暮らしを立てている農民の子ユンジェは、怪我を負い、声を失った美しい男を拾う。
男、ティエンと暮らし始め、一年後。
ユンジェはティエンが国の第三王子であり、命が狙われている真相
を知る。またユンジェ自身も彼を匿っていた罪に問われ、謀反人にされてしまった。
彼を守るため、懐剣となったユンジェの役目はただひとつ。
【所有者の王子を、ひたすら守ること】
ユンジェは今日もよく考える。
王子を守るために、生かすために、自分が生き抜くために。
後に、彼は黎明皇(れいめいおう)の懐剣(ふところがたな)と呼ばれ、国に名を遺す腹心である。
※アジア風ファンタジー/国や文化など、まったくの架空設定
※不定期更新/エブリスタにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-26 23:00:00
453913文字
会話率:28%