土屋政治(ツチヤマサハル)は某有名大学の法学部を卒業後、オペラ歌手(秋川雅史・テノール)に憧れてその世界に飛び込む。しかしあまりの狭き門で五年間の在籍の後、スッパリと辞めてしまい就職情報誌にて国会議員の第二秘書(鞄持ち)に採用される。名前
こそ『政治』であるがその世界は全く知らない。就職先は議員会館の財務副大臣大木戸博康の事務所である。会館事務所には常時スタッフが三人居るが、大木戸の強いカリスマ性のため、スタッフは短いスパンで変わって行く。少し長く仕える第一秘書(政秘)の早川(大木戸の甥)は大木戸に土屋の指導役を任せられる。政治の事は全く知らない土屋は早川の鞄持ちとして少しづつ成長して行く。代議士の性格を知り、地元選挙区を知り、代議士を囲む有力な?スタッフを知り、一票の重さを知って行く。しかし、政治には『表もあれば裏もある』。土屋は裏を知ってしまって世の中は全て裏を隠して表面を輝かしく見せて居る事を知ってしまう。『陳情書』と云う聞き慣れないファイルの中身は、まさに国民の切なる願いが集め書かれている。そして、土屋は国会議員秘書の重要な役割を知り始め果たして行く。
この作品はノンフィクションの小説です。
楽しんでお読みいただけたら幸いです。
尚、この作品は著作権を放棄したものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 16:16:45
56980文字
会話率:57%