家の借金返済にあてるため街に伝わる宝珠を探しに「宝珠の森」に来たタンザは、宝珠の代わりに、銀に光る大樹の洞の中で眠る少女を見つけた。
その途端、崩壊をはじめた前王朝の遺跡から命からがら逃げ出したタンザは、放っておくこともできず少女を家に連れ
帰ることにする。
家への帰路、タンザの背で目覚めた少女は、彼から自分が守っていたはずの王朝が六十年前に既に滅びていたことを聞かされる。
そこからはじまる新たな暮らしと、お別れの物語。
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一人称(少女視点)と三人称が混在しています。
一人称分は、タイトルの両端に*をつけています。
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この作品は他サイトでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 17:20:29
40389文字
会話率:40%