「――嗚呼、間違えたんだ私は」
【紅色の髪を持つ者は特殊な能力を持つ魔女の証】
【能力を持っていなくても、紅に近い髪を持つだけで迫害される】
この世界の常識のせいで、生まれた時から忌み子だった皇女のアリスは、傲慢に、我が儘に振る舞って
きた。
「傷つけられるその前に、傷つけてしまう方が、楽だったから」
敵だらけの毎日の中、でっち上げの罪で第二皇子である義兄に殺されたあと……
「過去に、戻ってる……?」
発現した自分の“魔女の能力”のせいで10歳の時まで時間が巻き戻ってしまう。
自分の過去の行いのせいで、殺される前に自分を守ろうとして殺されてしまった侍女のローラを皮切りに、護衛騎士になったセオドアなど、二度目の人生で、一度目の時とは違い、大切な人を増やしていくアリスが、今度の人生は、愛され、幸せになっていくお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 22:37:07
3972599文字
会話率:17%
源義朝が三男・鬼武者として、名実ともに九つの歳となった日の夜。
神使の方から夢に呼ばれ、ここは平安時代に似た世界だと告げられた。私が前世の魂を抱えていることも。それから、
「ありあけの月のように──」
というご神託をいただいた。
若子の身
で、何ができるのか。
ご神託に従い、元服後も手立てを探す日々。人々の温かさにふれ、大切に思う者が増えていく。
前世の記憶にある、歴史と同じ道をたどらぬために、私は──
◆こちらは、先行投稿して参りました『ありあけの月 小話集』の本編です。
◆ルビや( )表記は補足説明が主です。読み飛ばされても問題ない仕様となっております。
◆戦や人が亡くなるなどの描写がほんの少し詳細に書かれているお話には、題名に ※ をつけてあります。表現に気をつけておりますが、苦手な方はご注意ください。
◆48話目のお話のために〝性描写あり〟のタグをつけるかつけまいか、いまだに迷っております。
この作品は、カクヨム様にも掲載してあります。
©️ 香居折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-16 23:00:00
119566文字
会話率:38%