> 結花――その名前は、生まれたばかりの私に、母が初めてくれた言葉だった。
泣き声しか出せなかったあの頃から、私は誰かの「声」に包まれて生きてきた。
家族の笑い声、友達の噂話、先生の叱る声、誰かの悪意。
そして、私自身の中にあった小
さな「問いかけ」の声。
「私は、本当に“女の子”なの?」
誰かの期待に応えるように笑い、無難に生きてきた。
でも、心の奥にはいつも、名前と身体と心が一致しないような違和感が残っていた。
そんなある日、高校の教室で出会ったひとりの少年が、何気ない言葉で私を変えた。
「君、誰にも恋してない顔してるね」
その一言は、私の中にあった“本当の声”を目覚めさせた。
これは、白石結花というひとりの女の子が、誰かの声に揺れ、悩み、選びながら――
それでも自分の人生を歩こうとする物語。
生まれた瞬間から始まる、長くて、でもたったひとつの青春の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 01:22:17
454文字
会話率:10%
帝宮の医務室に勤める看護師・ユリハのもとへ、切羽詰まった様子の騎士たちが飛び込んできた
「助けてください! マクリーン団長が薬を盛られました!」
どうやらユリハの想い人である騎士団長が、うっかり媚薬を盛られてしまったらしい
「本当に小
さくて……かわいいな、きみは」
「い、いけませんわ」
「ああ、叱る声もたまらない──」
いろいろだだ漏れで様子がおかしいヒーローに翻弄されて、ヒロインがひたすら大変なことになる話
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直接的な描写はありませんが、念の為R15表記
別名義で他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 02:50:08
6480文字
会話率:32%
子どもの時のママの声。思い出が、今日もどこかで聞こえてくる。
最終更新:2018-02-28 12:54:50
562文字
会話率:65%