中立地帯ユグナスに住む高校生、ユリカ・サフィール。
ふつうの女の子(自称)だけど、
なぜか魔王(姉)と勇者(妹)に毎朝抱きつかれて起こされ、
世界の平和は“私の取り合い”で崩壊しかけているらしい。
魔王(姉)は、ヤンデレ全開の愛で「ユリカ
が笑えば世界が平和」と言い切り、
勇者(妹)は、ツンツンしながらも「誰にも渡さない」と頬を染め、
聖女までもが、「“あの夜”の続きを」と迫ってくる。
私はただ、落ち着いた日常を送りたいだけなのに──
「ユリカさんは誰のものになるんですか?」
「ねぇ、私たち、家族でしょ?」
「だからこそ、恋しても、いいんだよね?」
──これは、
家族という名の境界線を、静かに、そして大胆に越えてくる少女たちと、
一人の“ツッコミ役ヒロイン”の、世界と恋の中間管理録。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 19:00:00
15502文字
会話率:35%
俺――アルトゥル・クヴィストは転生者である。
転生の際に神様へ色々と注文を付けた結果、様々な恵まれた特典を持って剣と魔法の異世界に生まれた……はずだった。
だというのに、俺の双子の妹はそのすべてを軽々と粉砕するようなリアルチート持ち。幼い
頃からことごとくの分野で敗北を喫し続けてきた。
そして勝てるはずもない相手に、俺が取ったのは……ゴマすってご機嫌取りをすることだった。
しかしその結果、兄の癖に妹に顎で使われる構図が誕生して――
これは勇者な妹に媚びを売って、楽な人生を送ろうとした俺の苦労溢れる日常の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-23 20:19:02
10112文字
会話率:20%