竜を始祖に持つと言われ、戦の要を任されてきたベルフィリス伯爵家。その伯爵家の後継者として、クロル・ベルフィリスは女の身でありながら厳しい修行を積んできた。 ところがある日、ベルフィリス家に待望の男児が誕生。これによりクロルは剣を捨てるよう
に諭される。
だが、今さら貴族の令嬢として生きることに抵抗があったクロルは、剣ではなく家を捨てることを選んだ。
「剣を捨て、女として生きるぐらいであれば、家を捨て、武人として死んでやるとも」
――これは社交界ではなく戦場にこそ、己の居場所を見出した令嬢の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-31 01:23:58
175966文字
会話率:58%
アウローラ国の侯爵家嫡男にして、次期宰相と目されていたオクタヴィアン。
彼は十五の時突然それを翻し、騎士になると宣言した。
その同時期に、彼の幼馴染である伯爵令嬢が出奔した。
誰よりも彼女のそばにいたはずのオクタヴィアンは、彼女を探すことも
せず、ただ剣を拳を振るい続け、いつしか国で三指に入る豪傑となった。
これは十年もの長きに渡り、初恋を拗らせたオクタヴィアンの為に、幼馴染の王太子と同じく幼馴染の宰相補佐が、主に自分の楽しみのために奔走する物語である。
注) この話はコメディではなく、それなりに真面目なお話の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-26 22:00:00
59587文字
会話率:27%