『冷たい王妃は、国を変えて、愛を知る』
王と妃。政略で結ばれた、はずだった――
幼き日に一度だけ出会った少女と少年。
“名前のない少年”に、少女はそっと言った。
「帝国の未来を、私は変えたい」
あれから十数年。
少女は王妃となり、
少年は帝国を統べる王となっていた。
冷徹と称される妃・レティシアは、政の天才。
だが誰にも心を開かず、夫である皇帝・カイゼルとの距離は冷たく硬い。
それでも彼は、ただ静かに隣に立ち続ける。
その目に宿るのは、誰より深く、長く、切なる「愛」だった。
誘拐、政敵の謀略、過去の記憶――
さまざまな試練の中で、ふたりは少しずつ心を通わせていく。
「私にとって君は、王妃であり、世界そのものだ」
政治の中で築かれた信頼が、やがて絆となり、
それは恋へと変わる。
そして王と妃は誓う。
かつての“約束”を今の手で果たすために――
これは、“愛されることを知らなかった王妃”と、
“愛し続けた王”が歩む、政と恋と、未来の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 21:04:16
57416文字
会話率:37%
第三王子はなんの期待もされずに毎日を遊び暮らす。
生き甲斐もなく過ごす彼だが兄の婚約者を見て一目惚れし、彼女を得るためにすべてをなげうつ覚悟を決め、陰謀を巡らし、命を懸けて戦場に立つ。
そして彼女を妻とするためについた、王になるためにやむを
得ず彼女を娶るという嘘が彼女を怒らせて、結婚後、冷たい態度を取られる。
彼女の笑顔を見るために政治に軍事に奔走する日々を送る第三王子だが、死の間際に彼女が語る言葉は…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 23:14:10
13089文字
会話率:11%