五百年近い戦乱の世を経て千年、国々の争いによる戦火も数える程に減じ、政治的に安定している呼べなくもないフロータリア大陸には六つ国が存在する。
その中でも大陸の半分以上を占める、自由で豊かだが他五つの国とまったく異質な大国。
それがヴィル
シュアス王国である。
自国が軍事列強国だとか
国内に租税が無いとか
王は国民の前に建国以来姿を現さないとか
貴族などの身分制度が無いとか
大旱魃だろうが天変地異だろうが王立農耕士団が自国の国民を二月は賄える量の小麦を通年で毎月収穫して他国に売却し自国の国庫を賄っているとか
国の内務や外務から街の治安維持や医療教育公共整備など、すべてを二十四の騎士団が取り仕切っており、その騎士団を統率するのは立候補制の国王の名代である公正と呼ばれるただ一人なのに、不正を働くと死んでしまう呪いの指輪をつけるため誰もやりたがらないとか
千年近く続いているこの国の国民には、それが普通。
何を今更と言うくらい当たり前のことなのだ。
そんな国の首都シュアスに生活する少年ベルトは、今時の子供に違わず血沸き肉踊る冒険譚よりも
堅実に家業の農庄を継ぐべく学び舎の課外倶楽部である農研部で青春を謳歌している・・・
いや、していた筈だった!?
※長期間執筆していなかったリハビリ作品となります。不定期更新作品です。本作品に登場する国家団体等は総てフィクションですので、使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお読み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-13 20:58:30
21673文字
会話率:19%
オスタシア国の巫女姫の存在を消して、偶然にも不本意に「成り代わり」を果たした紫堂日菜子。あれから五十年たった今でも彼女は16歳の姿のまま巫女姫の座についていた。
平和になった国でも面倒事は起こる。国王の妃候補達の教育的指導から、内政外政、
果ては国の祭企画まで。恋愛フラグは遠慮なくへし折り国に尽くす所存です。定年退職?しませんよ?
外見年齢16歳、実年齢は66歳。今日も西へ東へ駆け回ります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-03 23:56:36
39624文字
会話率:45%