昔、パパは『竜宮城の玉手箱』というお話をしてくれました。お伽話ではなくオリジナルのお話で、『魔法少女』が登場するのです。……二〇一五年八月二十四日。わたしたちにとって、忘れ得ぬ記念の日の出来事でした。タイムカプセルを埋めようとしたら、何と
玉手箱が出てきたのです。開けてみると、白い煙の代わりに謎の日記帳……ページを開いてみると、ボワッと繰り返されるタイムリープ。その世界には『瑞希ちゃん』という『もう一人のわたし』がいて、日記に綴られている出来事を語りかけてきました。七歳の無垢な視点から……それでも懸命に、わたしに何かを伝えようとしてくるのです。そして幾度となく出会う『旧校舎の魔法少女』というキーワード。さて、その正体とは……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 18:15:16
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会話率:42%