「大将、ビールおかわり~なのじゃ!」
「俺は大将じゃないっての! それから、ここは居薬屋で酒場じゃないんだぞ」
ここは小さな町の片隅でこっそり開いている、居薬屋 薬袋(みない)。
貸家の1階部分を改造した店舗は4畳半ほどの広さしかな
いが、店内に薬は1つも並べられていない。
お客の要望を聞いて、その場で作り上げるのだ。
今日もまた1人馴染みの客がやってくる。
「いらっしゃい! お客様、今日は何味になさいますか?」
これは異世界で居薬屋(いぐすりや)を始めた店主と、一風変わった客たちとの何気ない(?)生活を描いたそんなお話です。
この作品は アルファポリス マグネットでも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-22 18:43:14
11273文字
会話率:37%