魔法陣の上に姿を見せたのは頭陀袋を被った殺人鬼であった。魔王軍による侵攻を受け、かつてない危機に陥ったエルム帝国。今迫る危機を乗り越えるべく、第三皇女の手によって伝説の勇者を召喚する魔法を行使した筈だったのに現れたのはどうみても殺人鬼だった
のである。戸惑う皇女、叫ぶ皇帝、そしてほくそ笑む魔王と――無言の殺人鬼。
異世界に君臨した殺人鬼は果たして世界の希望か? 絶望か?
※以前短編で書いたものを連載版とした作品です。
※完結致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-02 16:16:25
67766文字
会話率:26%