大商人とは言えないが程々に規模のある商家の息子カルア。
店の手伝いとして近隣の村々を行商し、立ち寄った先で気に入ったガラクタ(骨董品)を集めては物思いにふける日々を過ごす。
そんな決まりきった日々の作業をこなしている中、ひょんなことから王宮
へと呼び出される。
行商をしていたはずなのに御前試合に出場し、はたまた死者として扱われ、果てには王宮から追われる羽目に。
鍵となるものは一つのペンダント。
いにしえというほど古くはない時を超えてもたらされた過去の産物。
たくさんの想いが奏でる複雑な旋律は、彼に何を与え何を奪うのか。
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世界の始まり
そこには光と闇しかなかった
光と闇は混じりあい様々なものを生み出した
時間、生命、物質
生命の中で知恵ある者は
光を「神」とし
闇を「魔」とした
そしてこの二つを総じて「人」と呼称した
また己らを神と魔の間の人種と位置づけ
「人間」と呼ぶようにした
神は人間を導き与え
魔は人間に従い奪う
魔は人間の行いをその身の内で感じ
導きに相い応えるかを審らかに判じ
心適わずとき神が与えしものを徴す
神の紋をその身に宿し者
大いなる闇の加護のもと
太陽と大地の化身を従え
命を育くむ溟海とならん折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-23 18:06:03
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会話率:48%