時は二〇二六年。資源不足や少子高齢化によって満足な未来を創り上げられなくなった我が国では、ものの『質』ではなく、『量』を充当させる研究が続いていた。研究によって開発された『劣化因子(クオンティティー)』は、人、モノの品位を低質化させ、その
数を増やす事が出来るという。
サステナカレッジ。そこは、入学者がこれまで持っていた『最たる才能(ヴァリュアブル)』をいくつかの『量産才能(マスプロ)』に分解し、『異彩』を発現させる事が出来る施設だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-29 01:09:59
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西暦202X年……
日本は最後まで大麻禁止を唱えていた。
根拠となるのは、大麻草に含まれる成分・カンナビノイド。
問題視されていたのは、その酩酊作用である。
そしてカンナビノイドは母乳にも含まれるため、時の政権は母乳による子育てを禁止。
大
麻を禁止する以上、母乳禁止は論理的に回避できない帰結であった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-04 21:10:37
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