甲斐谷忠見が死して後、残された道場を凶刃が襲い始める。その上あろう事かその振るい手は、忠見の秘剣蛍火を繰ると推察された。
甲斐谷四天王のひとり、洗馬源次郎はこの暴威に抗するべく一計を案ずるが──。
最終更新:2016-01-02 20:00:00
9609文字
会話率:19%
丘崎左内により不遇の身に落ちた関又左衛門。それでも彼が面を伏せ、身を慎んで堪えたのは、妻の先行きを案じたればこそである。だが、その妻が死んだ。又左衛門が案じるものも、又左衛門を案じるものも世より失せた。斯くて関家の秘剣骨無しが、ぞろり鎌首
をもたげる運びとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-02 10:00:00
7454文字
会話率:6%
「堀兵馬を斬れ」。尾津誠吾に命じられたのは、かつて龍虎と並び称された剣友の暗殺だった。石虎と燕雀。それぞれの想念に基づくふたつの秘剣が、今相対する。アルファポリス第1回歴史・時代小説大賞、最終候補作。
最終更新:2014-04-24 10:00:00
9769文字
会話率:18%