草原の国ノーサで旅の護衛士を務めるカロシュの元に持ち込まれた今度の依頼は、隣国からの旅人の「動物観察」への同行だった。それほど珍しくもないはずのその仕事は、依頼人と依頼内容のいずれもが想定外のものだった。
ノーサに棲まう神聖なる獣、【白獣】
に会う――その願いは叶うのか。
過去に傷を持つカロシュと、<ジョシャ>と称される特異な存在の相棒アラム。彼らが導く依頼人は、想定外の行動ばかりで一筋縄ではいかない青年カイルと、その護衛騎士である紅一点のエア。
いずれも訳ありの彼らが、主にカイルに振り回されながら、旅するノーサで自らの姿を見つめ直す、そんな自分探しの物語。
■<著作傾向>「主従関係」を主軸においた、仲間との絆がメインで、少しだけ恋愛要素の含まれるお話です。シリアスに成りきらない程度に心がけたつもりですが、気軽に読んでいただければと思います。
◎完全な一人称ではありませんが、主人公カロシュの視点で全て進みます。表現としては三人称です。
◎全11話完結済みです。各話6~7000字程度ですが、多少ばらつきがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-27 19:00:00
77434文字
会話率:39%