カサンドラ・エクリプス。侯爵令嬢である彼女は、想い人である王太子と婚約を果たす。しかし、王太子はヒロインの子爵令嬢に想いを寄せ、カサンドラとの婚約を破棄してしまった。それによってカサンドラは嫉妬に狂い、子爵令嬢に危害を加えようとして破滅す
る。
壮絶な最期を迎える彼女は乙女ゲームの悪役令嬢である。
だが、乙女ゲームの世界を生きる彼女がその設定を知ることは決してない。
――本来であれば。
切っ掛けは虚空に浮かぶメッセージ。
リスナーを名乗る彼らは、なぜかカサンドラの未来を知っていて――
*カクヨムにも投稿しています。
今作は短編『子爵令嬢の破滅配信』を大幅に改稿、長編化したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 12:00:00
126585文字
会話率:57%
「わたくしは悪役令嬢。あなたに振られて破滅するのが運命です。だから、だから――婚約者になったからって、あなたを好きになったりしないんだからっ!」
アレックス、ヴォルフェンハルト国の王太子が、婚約したアマリリス家のご令嬢エレナに言われた言葉
である。そして、そのセリフを聞いたアレックスは思った。
彼女はなぜ、自分が悪役令嬢であることを知ったのだろうか? ――と。疑問に思ったアレックスは、自らが持つ特殊なスキルを使い、異世界のネットに接続を開始した。
そうして見つけたのは、異世界の某配信サイトで生配信をするエレナの姿。彼女は自らをITuberと名乗り、自分の私生活を異世界に配信し、リスナーに様々な意見を求めていた。
どうやら、彼女はその配信スキルで、自分が乙女ゲームの世界の悪役令嬢であると知ったらしい。
そうして破滅することを恐れるエレナを見ていたアレックスは、ふとした思いつきにより、一人のリスナーとして彼女に助言する。
振られて破滅するのなら、婚約者を自分に惚れさせてしまえばいいのでは? ――と。
これは、破滅を回避したいが一心で必死に惚れさせようと迫り来る、悪役令嬢の可愛らしい姿を鑑賞して楽しむ王子の物語。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 13:33:52
6869文字
会話率:34%
政変によって処刑された皇妃の娘セレスティア。幼い彼女は処刑を免れ、離宮に幽閉されることとなった。そうして寂しい日々を送るはずだった。
――本来であれば。
切っ掛けは虚空に浮かぶメッセージ。リスナーを名乗る彼らは、離宮に封じられたセレ
スティアにスパチャを送ってくれて……
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 20:01:23
15945文字
会話率:54%