その少年〝アレン〟は、数々の魔法使いを生んだ地として名高い島〝パルシオン〟に生まれた。〝アレン〟と言う名は母親が付けたものだったが、彼女が残したのはこの名と、命だけだった。〝アレン〟が一歳にもならないうちに死んでしまったからだ。一方父親は
、パルシオンで鍛冶屋をしている。無口で無愛想な男だった。だが、父親と言うのも名ばかり。常に仕事に追われる彼は、アレンの世話を最低限しかしなかった。その為、アレンは雑草のように、たくましく育った。彼の特徴は、赤く短い髪と大き目のオレンジ色の瞳。背は低いものの、身の腰は軽い。そのため、損をすることは少なくない。この物語は、そんな雑草少年〝アレン〟が、魔法に目覚め、世界を救う物語である。
※他サイトで同時連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-30 14:05:25
3286文字
会話率:18%