前世が魔王だった女子高生、伊集院薊(いじゅういんあざみ)は前世の記憶を保有し、また魔王としての力を持ちながらもそれらを隠して生活していた。
友人も作らず、産みの親である母親との関係も家族と言えるものではなかった。
けれども、薊はそれを良しと
した。
何故なら前世で魔王になったのは彼女の愛する者達が「他と違う」「神を信じない女の身内」だという理由で殺されたからだからだ。
だから、彼女は人間が大嫌いだった。
だから、一人で生きて、一人で人生を終えよう。
そう決めていた彼女にある日、不思議な男性に出会う――
※この作品はカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354055396871548)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-25 18:29:32
10508文字
会話率:21%