夕方、肌寒く薄暗い五反田駅から飛び乗った、ガラガラの山手線の外回り。ちょっと前まで運転を見合わせていたそうだが、ちょうど良いタイミングで電車が動いてくれた。私はラッキーだった、はずだった。車内の無機質な英語の自動アナウンスが告げる次の駅は、
目黒でなく、東京…なんとか。その時、電車が大きく揺れる。私はとっさに、つり革を掴む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 21:00:00
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会話率:10%
警視庁を退職し、五反田駅前に探偵事務所を開業した杉下左京。仕事は相変わらず少なく、妻の御徒町樹里の「ヒモ」となりかけていた。そんな左京がもがきながらも必死に事件を追うシリーズ番外編です。
最終更新:2014-04-09 18:00:00
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会話率:50%