貴方は、不老不死というものが存在すると思いますか?
不老不死…それは世の為政者、はたまた賢者が求める至高の夢、一般的な例として人魚の肉を喰った人が不老不死となるとかならないとか。
現実では存在し得ない不老不死…その存在が私…いや、俺こと狗奴
地彦丸である。
長らくは辺境のど田舎で暮らしていたが…前世を成就したことにより変わりゆく世界に適応しなければならなくなった。
大変ではあるが、悪くない。永く生きていくうちにそう思うようになってきた。
さて、今世はどのようになるのか…今から楽しみであるな!
永く生き、永き時を歩み続ける彼に追いつけるものなどいない…なら、彼はこの先もずっと一人なのだろうか?
「いいえ…!貴方は一人ではありません!いつか…いつか私が必ず貴方を救ってみせます…!」
遠い、遠い過去の話、随分と昔に聞いた希望の闇。
長らく忘れていたいつかの言葉。
随分と離れ、ボロボロとなった因果がこの今世では繋がる!
これは、彼が幸せへと至る物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 20:07:30
5611文字
会話率:34%