少子化に高齢化によって崩壊する「家族」のために、国はAIによる「親子マッチングプロジェクト」を立ち上げ、挽回を図る。
フリーライター・早島チサはぎりぎりアラフォー。親子マッチングプロジェクトに不正があると疑い、参加することで真偽を確かめよ
うとした。「親」としての役割が振り分けられ、彼女は17才の少年との共同生活がはじまる……はずだったが、そうはならなかった。
なぜならば、「息子」として指定され、「家」で待つ保取コウジは、もうすぐ還暦を迎える男だから。
43才の母と、57才の息子。無理やりな、あるいはちぐはぐの擬似親子関係——それぞれの思惑を抱えた、ウソとホントを入れ交じる駆け引きの記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-14 20:00:00
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