お城では仮面舞踏会が開かれておりました。
そこに呼ばれていない魔女がやってきたのです。
「魔女よ。お帰りください」
その一言で、雨に濡れた女性の仮面はおちました。
その下は実に醜く、老婆のようにしわがれていました。
「ダンスをひとつ、踊っ
てくださるならば。」
森に住む魔女はしわがれた声で言いました。
この国の王子は優雅に微笑んで魔女の手をとりました。
「お相手になってくださいますか?レディ。」
のばされたその手を魔女は、おそるおそる手をそえました。
あなたが、手をとってくださったのならば、この御恩必ずやお返しいたします。
一曲踊ると魔女は雨を連れ去り消え去りました。
そして、私の息子は私は醜い獣になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-12 18:19:15
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