高校生になった大木色羽(おおきいろは)は、
「一色覚(いちしきかく)」という、目に映る景色がモノクロに見えてしまう特性を生まれながらに持っている。
「私は他人より劣っている」
そう考えている色羽は、そのことと、元から少し人見知りなこ
ともあり、人と話すことが苦手だった。
しかし、それではこれ以上自分の世界が広がらないだろうと考え直し、高校からはそんな自分を変えたい、と思っていた。
入学式翌日の自己紹介で、色羽は初めて家族、先生以外である〝新しいクラスメイト〟という存在に色覚異常のことを打ち明ける。
冷やかしや同情の声がヒソヒソと飛び交う中で、
不思議な雰囲気を持つクラスメイト、谷崎虹(たにざきこう)が、今までの色羽の考えを変えてしまう一言を言う。
───深い灰色(グレー)の瞳は、それが冷やかしでも同情でもないということを物語っていた。
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自由奔放で不思議な雰囲気を持っいる虹に振り回され、
色んなことを知った。見た。感じた。
私のモノクロの世界が少しずつ色づいていく。
そんな気がした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-08 00:42:44
11586文字
会話率:31%
宮田茜――彼女は赤色しか知覚できない
名城葵――彼女は人よりも多くの色を知覚できる
人よりも世界の色が少なく見えるインスタグラマー女子高生と人よりも世界が色鮮やかに見える天才女子高生絵師
二人は各々の眼を活かして溜めた印税を出し
合ってなんと共同生活をすることに!?
はたして、対照的な二人はどんな青春を送るのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-30 00:01:15
12379文字
会話率:30%