地上の風は汚染物が舞い、海は油とヘドロでもう何年も鈍色に光るだけだった。
人々は地下に巨大なシェルターを作り、地上を捨てた。
コーシが育ったのはそんなシェルター内でも最底辺の者たちが集う、いわゆるスラム街だった。
シェルターと地上を
唯一結ぶゲートを抜け、誰もいない海でコーシは一人の少女と出会う。
それは人であって人ではない、人のエゴにより作り出された悲しい宿命を背負うヒューマロイドだった。
荒んだ人々よりよっぽど人らしい少女に、コーシの中に何かが芽生えていく。
過ごしたのはたったの四ヶ月。 二人が見つけた愛の形が、刹那の時に光を落す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-27 22:42:25
120481文字
会話率:41%
一号さん主演の物語。一応ファンタジー…かな?
蝉バンド全員出演。人間扱いです。
夜の街が舞台でダークな部分もあったりしますが、アダルト的な内容ではありません。
都留瀬瑞樹としては初の健全文学w
キーワード:
最終更新:2011-06-29 01:38:46
8255文字
会話率:65%