日ノ本の国に置いて、人の世は乱世……だった。
何故過去形かと言えば、その人の世がつい数ヶ月前に滅んでしまったからである。
今、この小さな国に跋扈するのは、有象無象の【化生者(ばけもの)】ども。
ある日、突然に化生者どもが大挙して、人々を襲い
始めたのである。
数少ない生き残りとして落ち延びた武士、丑若丸は独り森に辿り着くが、そこで森に住まう化生者【堕悪恵麗巫(ダークエルフ)】の襲撃を受けてしまう。
万事休すか――そう思った丑若丸の前に現れたのは……
――白衣を纏った【河童】だった。
これは、医薬師河童・Drカーパーによる、世治しの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-28 18:11:18
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会話率:42%