あ! ねえねえ、お兄さん。酒買うの? いいなあ、おれにも一つ買ってくれよお。お礼に、面白い話をしてあげるからさあ。ほらほら、ピッと押して、ガコンって……ああ、いい音だねえ。自販機って最高! その調子で、おれの分も買ってみようか!
あ、
知ってる? この自販機、前は喋ったんだよ。ボタンを押して飲み物を買うと、『朝が楽しいと、一日が楽しい! 今日も頑張りなさい!』とか『一日お疲れ様! 明日も元気に働こう!』ってね。お、買ってくれるの? ありがとうね、へへへ。よっ! 今日もお疲れ様! いよっ、知事様! はははは! まあ、本当はワインが好きなんだけどね。あはは! いやあ、へへへ、酒だあ……ん? ああ、面白い話ね、へへへ、じゃあ、そこのベンチで一杯やりながら話そうか。
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最終更新:2025-01-15 11:00:00
1414文字
会話率:0%
青年は問うた「君が俺の運命の相手かい」 少女は応えた「待っていました。貴方に私のすべてをささげます」
そして青年は知った。運命の相手は同時に絶対に出会ってはいけない相手だった事を。そして悩んだ、世界を捨てるか少女を捨てるか。青年は正しくあ
りたかった。しかし同時に少女を大切にしていた。正しくあるためには少女を見捨てなければならない。青年の存在理由は正しいこと。それを悲しいと言った少女。青年は選んだ、自分を捨て自分に課せられた運命を押さえつけ世界を捨てまで少女を守る道を。正しくありたかった自分を根源から否定する道を。世界は青年を非難し、生きとし生けるモノ達全てから迫害され・・・・・
青年は少女以外のすべてを失い、戦い続けた。
そして・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-15 23:38:54
28843文字
会話率:36%