者どもは思った。希望という限られたものを持つ中で、すでに返しがつかない自分達の立場、生きる道をどうすればいいかと。
無くなっていく意欲、力。それは、どんなものにも共通した。
人間が作った油人形達も、焦燥感に駆られていた。自分達が人
の心と全く同じものを持ち、葛藤していることも。
―――将棋をしながら門番をしていたシド、城から逃げた天理貴族アギは、神の意志を。なんとか世界を変えられないかと動き出す。
神サラドは悪の神でもあり、真の神でもあった。サラドによって、世界は歪んでいた。
梓土はあることから体術だけ、アギは神術を持ち。
本当の心を持って。
者達は、楽しかった恋愛や将棋ができることを誓い求め、戦いだす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-17 14:39:15
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会話率:33%