高校生探偵、そう呼ばれる人間を私は知っている。
なんでも見た目が美少女だとか、いないはずの将棋部の部員であるとか。
そんな噂の真相を探るため、私は将棋部が使っていたという第二研究室へと赴いた。
まさか、そこで出会うことになるとは思わな
かった。
スラリとした足、可愛らしい顔、見るものを虜にするであろう見た目をしたウィッグを被った男子に。
――やぁ、どうも初めまして。僕の名前は兎双創代。巷では高校生探偵なんて呼ばれてるみたいだね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-14 15:53:00
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