あなたが落としたのは金銀銅の懐中時計のどれか?
そんな童話のような話から、正直者の男子生徒が、
時間の流れを操作する魔法の時計を手に入れることになった。
自分の時間の流れを早くすれば、速く走ることができるようになる。
自分の時間の流れを遅
くすれば、つまらない時間をやり過ごすことができる。
そうしてその男子生徒にとって、時間の流れを操作する時計は、
生活に必要不可欠な存在になっていく。
しかし、その時計が操作しているのは体感時間のみだった。
そのことに気が付かない男子生徒は、永遠とも思える苦痛を味わうことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-29 04:42:29
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会話率:8%