人は親切であるために親切になることがありますが、現状を変えることができない場合は、非現実的な幻想は捨てたほうがよいかもしれません。
最終更新:2024-04-04 03:32:42
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お互いに誰なのかも知らずにお見合いをすることになったふたり。
ふたりはまだ幼くお見合いというにはあまりに子供じみたブラインドデート。
ひとりは「今まで接点のなかった男の子の友達ができる」と軽い気持ちでその日を向かえる。
だけど、もうひとりは
物心ついたころからその日を特別に感じて待ちわびていた。
特別に感じていたのはその日が大きな変化の日だから。女の子として過ごした日々に別れを告げて男の子として、本当の姿としての自分のはじまりの日だったから。
その日は季節の変わり目。すすきの花のころ。夏が終わり秋のはじまり。
秋と一緒にふたりにやってくる日々のはなし。
この小説は自身のブログSweetish trip!からの転載です。
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